「万年初心者のための世界史ブックガイド」というブログがあった「万年初心者のための世界史ブックガイド」とは、かつて存在した主に世界史の本に関するレビューブログサイト。なぜか突然閉鎖されてしまった。現在は、Internet Archive でなんとか見られる(参照)。わたしは世界史にまったく詳しくないし、レビューされている本もほとんど読んでいないため、レビューの精度については判断できない。ただ、これくらい世界史の本を読んできた人の文章を読むのは面白い。30冊で読む世界史⇒ Internet Archiveウィリアム・マクニール『世界史』(中公文庫)宮崎市定『アジア史論』(中公クラシックス)岸本通夫『古代オリエント(世界の歴史2)』(河出文庫)やむを得ず、消去法で岸本通夫『古代オリエント(世界の歴史2)』(河出文庫)を選択。自分でもやや不本意ですが、ご容赦下さい。『世界の名著 ヘロドトス・トゥキュディデス』(中央公論社)「おいおい、古典的著作は入れないんじゃなかったのか?」と言われるでしょうが、これは少々無理しても読む価値有り。高校教科書に名前が出てくるような史書では絶対外せない定番ですし、読了すれば非常な充実感が持てる。澤田典子『アテネ民主政』(講談社選書メチエ)モンタネッリ『ローマの歴史』(中公文庫)あるいは、塩野七生『ローマ人の物語』(新潮社)のうち、最初の二巻『ローマは一日にして成らず』(新潮文庫)と『ハンニバル戦記』(新潮文庫)をとりあえず読むということでもよい。「全15巻のうち、1、2巻だけ読むの?」と言われるでしょうが、私はそういうのも「有り」だと思います。それにこのシリーズの出来は、1、2巻と4巻、5巻がピークで、後は落ちる一方ですから。井上浩一『ビザンツとスラヴ(世界の歴史11)』(中公文庫)アンドレ・モロワ『英国史』(新潮文庫) アンドレ・モロワ『フランス史』(新潮文庫)アンドレ・モロワ『アメリカ史』(新潮文庫)度々述べておりますが、この三部作の効用は初心者にとって驚くほど高い。中央公論様、新潮から版権を買い取って文庫で復刊されては如何でしょうか。坂井栄八郎『ドイツ史10講』(岩波新書)藤沢道郎『物語イタリアの歴史』(中公新書)林健太郎『ワイマル共和国』(中公新書)セバスチャン・ハフナー『ヒトラーとは何か』(草思社)ジョージ・ケナン『アメリカ外交50年』(岩波現代文庫)この本も得られる知識の効用の高さ、史観の公平さ・客観性がずば抜けており、初心者必読。高橋均『ラテンアメリカ文明の興亡(世界の歴史18)』(中公文庫)宮本正興『新書アフリカ史』(講談社現代新書)佐藤次高『イスラーム世界の興隆(世界の歴史8)』(中公文庫)間野英二『内陸アジア(地域からの世界史6)』(朝日新聞社)迷った末、やや簡略だが、間野英二『内陸アジア(地域からの世界史6)』(朝日新聞社)を選択。お茶を濁したとの印象が拭えませんが、これはオリエントと並んで今後の宿題にさせて下さい。山崎元一『古代インドの文明と社会(世界の歴史3)』(中公文庫)石澤良昭 生田滋『東南アジアの伝統と発展 (世界の歴史13)』(中公文庫)宮崎市定『中国史』(岩波書店)宮崎市定『大唐帝国』(中公文庫)『世界の名著 司馬遷』(中央公論社)ギリシア史でヘロドトス・トゥキュディデスを挙げたのと同様に、中国史でも『世界の名著 司馬遷』(中央公論社)に挑戦してみましょう。これは初心者に通読できる形式・内容の古典ですので、是非読破しておきたい。司馬遼太郎『項羽と劉邦』(新潮文庫)加えて、歴史小説の傑作、(25)司馬遼太郎『項羽と劉邦 上・中・下』(新潮文庫)を。この本、面白過ぎますので。岡崎久彦『隣の国で考えたこと』(中公文庫)林健太郎『二つの大戦の谷間(大世界史22)』(文芸春秋)野田宣雄『ヒトラーの時代 上・下』(講談社学術文庫)高坂正堯『現代の国際政治』(講談社学術文庫)高坂正堯『国際政治』(中公新書)15冊で読む近代日本史⇒ Internet Archive坂野潤治 大野健一『明治維新 1858―1881』(講談社現代新書)坂本一登『伊藤博文と明治国家形成』(講談社学術文庫)陸奥宗光『蹇蹇録』(ワイド版岩波文庫)佐々木隆『明治人の力量 (日本の歴史21)』(講談社学術文庫)瀧井一博『伊藤博文』(中公新書)岡崎久彦『幣原喜重郎とその時代』(PHP文庫)川田稔『満州事変と政党政治』(講談社選書メチエ)服部龍二『広田弘毅』(中公新書)大杉一雄『日中十五年戦争史』(中公新書)[『日中戦争への道』(講談社学術文庫)]筒井清忠『昭和戦前期の政党政治』(ちくま新書)坂野潤治『昭和史の決定的瞬間』(ちくま新書)伊藤之雄『昭和天皇伝』(文芸春秋)高坂正堯『一億の日本人 (大世界史26)』(文芸春秋)五百旗頭真 編『戦後日本外交史』(有斐閣)坂野潤治『日本近代史』(ちくま新書)