『THE BATMAN』観た
マット・リーヴス監督の映画『THE BATMAN』(2022)、観た。これまでに何度も映画化されてきたバットマン実写映画化のリブートで、アメコミ映画好きの期待も大きかったんじゃないかと思われる作品。
わたしはクリストファー・ノーラン監督の有名な「ダークナイト・トリロジー」はあまり好きじゃないのだけれど(といってもノーラン監督のほかの映画は好きだ)、それでもノーラン・バットマンの方が好きかもしれない。3時間という長尺映画だが、内容的にはアクション映画というより暗くシリアスなミステリー・サスペンス映画になっている。それはいいのだが、特にミステリーとしてすごい面白いわけでもなく、バットマンの物語である必然性も弱い。キャットウーマンも登場するがそんなに魅力的に描けてもいない。映像・演出も特別新しいすごい部分は見られない。ノーランの『ダークナイト』(「ダークナイト・トリロジー」2作目)が面白いのは論を俟たないだろうが、あの大ヒット作と比較されつつ観られて厳しい評価を下されるのは可哀想かもしれない。
ブルース・ウェイン/バットマン役のロバート・パティンソンは暗い過去を持つ悩めるイケメンという感じで、かっこよかった(パティンソンはノーランの『TENET』で準主役を張っていて、その役のときもよかった)。
映画『ジョーカー』(2019)はよかったのだけれど。ただ、わたしはそもそもアメコミについてまったく詳しくないので、観る人が観れば面白いのかもしれない。