フランク・キャプラの『或る夜の出来事』を観た
Amazon プライムビデオで、フランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』(It Happened One Night, 1934)を観た。
『或る夜の出来事』はスクリューボール・コメディといわれるテンポのよいロマンティック・コメディの一種。実際、典型的なストーリー展開で、富豪の娘が逃避行するのをクビになった新聞記者が手伝うことになって、最悪の第一印象から徐々に仲よくなっていって、途中いろいろなイベントが起きつつ、互いの気持ちのすれ違いもありつつ、最後はハッピーエンドになるという、テンプレートのような話。だが、『或る夜の出来事』がそのテンプレートを形成したということもあるだろう。1934年の白黒トーキー映画だが、今観ても、物語、俳優、カメラワーク、編集どれも古びていない。
本当に『或る夜の出来事』がオリジナルかはわたしの知識では分からないが、今作のいろいろなシチュエーションがその後引用され続けている。歴史的価値は高い。