江戸川乱歩江戸川乱歩は、日本の推理小説作家(1894/10/21 - 1965/7/28)。著作「孤島の鬼」「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「芋虫」「鏡地獄」「押絵と旅する男」あたりは読む価値がある。なので、創元推理文庫の『江戸川乱歩集』『孤島の鬼』『D坂の殺人事件』あたりか、岩波文庫の『江戸川乱歩短編集』『江戸川乱歩作品集I〜III』がよいか。創元推理文庫は表紙がよすぎる。そもそも著作権は切れているので青空文庫もある。創元推理文庫『江戸川乱歩集』(創元推理文庫)二銭銅貨、心理試験、屋根裏の散歩者、人間椅子、鏡地獄、パノラマ島奇談、陰獣、芋虫、押絵と旅する男、目羅博士、化人幻戯、堀越捜査一課長殿。『孤島の鬼』(創元推理文庫)『D坂の殺人事件』(創元推理文庫)二廃人、D坂の殺人事件、赤い部屋、白昼夢、毒草、火星の運河、お勢登場、虫、石榴、防空壕。『蜘蛛男』『魔術師』『黒蜥蜴』(創元推理文庫)通俗もの。ただし、期間限定で『黒蜥蜴』だけカバーデザインが異なっているのは早く戻してもらわないと困る。創元推理文庫はほとんど全集のような品揃えだが、正確には全集になっていない(参照:江戸川乱歩入門 その5 創元推理文庫版)。全集としては春陽文庫版、光文社文庫版がある。創元推理文庫版は、傑作が含まれている数冊だけ買って読むことも比較的しやすいし、カバーデザインもよいし、当時の雰囲気ある挿絵がそのままなのもよい。岩波文庫や新潮文庫と違って、長編も揃っている。岩波文庫『江戸川乱歩短編集』(岩波文庫)二銭銅貨、D坂の殺人事件、心理試験、白昼夢、屋根裏の散歩者、人間椅子、火星の運河、お勢登場、鏡地獄、木馬は廻る、押絵と旅する男、目羅博士の不思議な犯罪。『江戸川乱歩作品集I』(岩波文庫)日記帳、接吻、人でなしの恋、蟲、孤島の鬼。『江戸川乱歩作品集II』(岩波文庫)一枚の切符、陰獣、何者、黒蜥蜴、断崖。『江戸川乱歩作品集III』(岩波文庫)百面相役者、毒草、パノラマ島奇談、芋虫、偉大なる夢、防空壕、指。『怪人二十面相・青銅の魔人』(岩波文庫)『少年探偵団・超人ニコラ』(岩波文庫)岩波文庫はかなり豪華な傑作選を出している。ただ『江戸川乱歩短編集』と『江戸川乱歩作品集I〜III』との間には10年近い出版間隔が空いていて、編者も違っていて、全体としては少しチグハグ(もちろん作品の重複はないが)。怪人二十面相シリーズもある点が強い。ポプラ文庫『怪人二十面相』(ポプラ文庫クラシック)ほか自分が昔、図書館で借りて読んだのはこのポプラ文庫クラシックのカバーイラスト、挿絵のものだった(文庫ではなかったが)。新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)二銭銅貨、二癈人、D坂の殺人事件、心理試験、赤い部屋、屋根裏の散歩者、人間椅子、鏡地獄、芋虫。『江戸川乱歩名作選』(新潮文庫)石榴、押絵と旅する男、目羅博士、人でなしの恋、白昼夢、踊る一寸法師、陰獣。